【アラフィフ】ニュースで落ち込むようになったこと

アラフィフ 個人的なつぶやき

私はイスラエルとガザ地区の争いのニュースを見ることができない。

テレビ無しのミニマリスト家庭だとか言うことではない。
我が家のテレビは、もらい物とは言え50インチ、目の悪くなったアラフィフ夫婦向けサイズだ。

見ることができない、というか、見ていられない。
いたたまれない。
辛くてたまらなくなる。
夕食を食べながら、ため息ばかり出てしまう。

以前はそんなことなかった。
これでも大学時代は政治を専攻していたし、仲間との日常の話題は
「昨日の久米宏見たか、小池さんもめちゃかわいい」
「いやいや筑紫さんの大人の色気が最高」
「亀山静香、また言いよった」
「私は小泉さんのさっぱり顔とモジャ髪が好き~」
なんていう感じで(もう30年くらい前なので古いか)、
硬軟の区別つけがたいが、基本的には政治やその関連ニュースが興味の対象だった。

今も、夕食時に食卓を囲むときは、NHKのニュースを見るようにしている。
いろいろなニュースを見て、夫婦で互いに自分の意見を話し、娘にも「あなたはどう思う?」と聞いたりする。
これから大人になる娘には、きちんと世界情勢も国内状況も理解していてもらいたいし、
日々起こる様々な出来事を知り、考え、人々と話し、もし出来るなら社会に役に立つことができると良いなぁと思う。

だけど…
年々、つらく感じるニュースが多くなっている。
それは辛いことが増えているのではなくて、
私が、今まではある意味スルー出来ていたニュースの一つ一つを、自分の身の近くに感じてしまうことが増えているようなのだ。
例えば火事のニュースを見ると、
自分の家が燃えたらどこに身を寄せたらよいだろう、娘の人生はどうなってしまうのだろう、
詐欺の受け子のニュースを見ると、
ほんの出来心で求人に応募して、こんなに人生を狂わせてしまうなんてかわいそうに、
今日のわんこを見ると、
わんこは毛の上にさらに洋服を着て暑くないのだろうか、暑くても話せないのだから耐えるしかないのだろうか・・・
と言う感じなのだ。

だから、ウクライナ情勢が毎日ニュースで出るようになって、
辛いだろうな、大変だろうな、早く終わるといいな、
と思っていたところに、さらにガザ地区の戦闘のニュースがかぶさって、もう平常心で見ていられなくなってしまった。
大変な出来事だけど、どこか遠くで起こっていること・・・
でも、やはり映像には、そこに生きる人々の生活空間で起こる攻撃とか爆発とか、人が怪我したり子供が泣いていたり・・・
「死者○○名」の向こうに、一人ひとりの家族や親せきや隣近所やいろいろな悲しみに暮れる人々を想像してしまう。

映像が美しすぎて鮮明すぎて、あまりにもリアルで、
まさにそれはリアルなのだけど、
見ていると涙が出そうになるし、それほど心が揺さぶられてしまうのだ。
なのに何もできない私。
ただつらいだけの私。
ただただ勝手に、精神的に落ち込んでしまう私。

娘には、ガザ地区が常に争いの場になっている理由、歴史、背景をしっかりと学んでほしいけれど、
その前に、お母さんどうかなってしまいそうなので、すみませんが、チャンネルを変えてもらえますか・・・
それ以来、夫は戦闘シーンのあるニュースになると、何も言わずクイズ番組とかバラエティに変えてくれるようになった。
ガヤガヤする番組もあまり好きではないが、少なくとも辛くは、ない。

NHKの朝ドラで泣いたり笑ったりしても、自分の感情の起伏に疲れてしまうアラフィフなのだ。
自分の精神状態を健全に保つのに、よりいっそう気を付けて行かないと、更年期女子がうっかり落ち込んでしまうとなかなか上がれない。
辛いことが起きたことにより、勝手につらい思いになる人をわざわざ増やすことはない。
ブリティッシュ ベイクオフとか、趣味の園芸とか、建もの探訪とか、
あと、猫とか、海とか、間取りとか、
昔から好きだけど、よりいっそう心穏やかにいられる番組くらいしか見ない今日この頃。

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