【漁の記録】ティラジャーの思い出

fishinglog240419 漁の記録

2024年4月19日(金)

曇り~晴れ 東風
中潮 満潮17:04 干潮11:22 
9:00出港 16:30帰港
シャコガイ、ティラジャー

今日はティラジャーがたくさん捕れました
なかなか良いお値段で買ってくれるところがあるということで、狙っていきました

ティラジャーは、沖縄では春の味覚と言ってもいいのではないかと思います
3月頃から良く出回ります
大きな鍋でそのまま茹でて、熱々のところを、小さな赤いツメをつまんで身を引っ張り出して、
そのまま食べると、良い塩梅で身が甘い!
サニツの頃によく食べた記憶があります

ティラジャーについては、忘れらない思い出があります

もう30年くらい前
私はダイビングインストラクターになったばかりで、初めて沖縄の離島でお勤めをしたときの話

12月、北風がゴーゴー吹く寒い日でした
その日は雇われて初めてオーナーに会った日で、同じ時に入った同い年の男の子も一緒でした
オーナー曰く
「お前たちの初仕事は、ティラジャー取り!
東の砂浜の方で泳げばどこにでもいるから、今晩のおかずに拾ってこい!」

私たちは、行ったこともない東の浜に、サービスのおんぼろ車を借りて向かい、
北風がビュービュー吹きっさらしの浜からエントリーして、
バシャバシャした波の中、見たことも食べたこともない「イモガイ似」の「ティラジャー」という貝を探しました

幸い、同期の男子はティラジャーを知っているというので、見つけたら教えてもらおうと思っていたのですが、
なかなか見つからない
イモガイは結構あったので、「これではない」方はわかったのですが、
肝心のティラジャーは10個くらいしか拾えなかったように記憶しています

それまで那覇でしかダイビングショップ勤めをしたことがなかった私は、
この時、離島での仕事の仕方の洗礼を受けた気がしました

今振り返ってみれば、あれが私の初めての漁だった…のかもしれません

ティラジャーって、どこにでもあるし誰でも拾える…という感じがするのですが、
漁としてやるときは、それなりにキロ数が無いと売れないしお金にならないので、
良いポイントを探さないといけません
また、いっぱいいても、小さいと、手数や潜る回数が多くなるので、無駄に体力を使う羽目になります

特に耳
浅いところを何度も潜って、そのたびに耳抜きするので、
耳鼻の調子が悪い時は大変です
調子が良い時でも、潜る回数が百、二百になってくると、
漁が終わった後は、耳に水が入って抜けないし、頭もボ~っとします

それから売り先もある程度目星をつけておかないと、
安い値しかつかなくて、めちゃくちゃがっかり、なことになります

これはいつもそうですが、
夫は、競りに行ったり、漁師仲間と情報交換したりして、
今はどんなものに高値がついているとか、どんなものが欲しがられているとか、
ちゃんと当たりをつけてくるので、
たいてい良い結果を得られます

今回も、なかなか良い値で買ってくださるところがあって、ちゃんと利益を出すことができました

もうしばらくティラジャーシーズンが続くので、
耳鼻の調子を整えて、楽しみたいと思います

タイトルとURLをコピーしました