【漁の記録】お金にならない一日

fishinglog230510 漁の記録

5月10日の漁の記録

天候:晴れ時々曇り、北東の風
潮:中潮 満潮9:38 干潮15:56
時間:出港9~帰港15:30頃
場所:久松~来間~佐和田~狩俣

海況

風の真裏に行けば穏やか。伊良部島の南でうねりが出てきて佐和田には行ききれず、中之島を超えたあたりであきらめて狩俣へ。狩俣は漁港前も風波少々で問題なし。
伊良部島では中之島や空港の誘導灯あたりにレジャー船が集中していた。ここ数日北寄りの風が続いているので冬のポイントしか行けないのかな。
北寄りの風なので、日陰にいると寒い。日に当たるとちょうど良い感じ。
GW明けても梅雨入りしないで晴れたり、北風吹いたり、今年は水不足にならないか心配だけど、漁には行きやすいから、まあいいか。

水揚げ

モズク少しとタコ小1匹、ウミヘビ小2匹
今日は天然モズクの生え具合下見がメインになった。まずは久松に行ったが、あまり近寄れず、見たところは生えていない。次に来間に行ったが、全然生えていない。養殖モズクの船が数隻出ていた。前に来間のモズクが太くて上等だったので一番の希望だけどないのでしょうがない。そこから佐和田に向かったが、途中でうねりがひどくなり、これは佐和田には入りきれないだろうということになって引き返し、狩俣へ。狩俣の漁港前では、前に下見したときに短かったモズクがすくすくと育っていて、フサ~フサ~と揺れていた!3日くらい続けてとっても大丈夫そうな量。もう、今、おいしそう!とてもきれいでゴミもなく、取りやすい長さで、めちゃ太いというほどではないが、細くてちぎれる感じではなく程よい。サンプルを取ったが、船上にあげて見てみても、いい感じで水を含んで、たぷっとしている…じゅる~思わず口に入れそうになったが、掃除もしてないのに…思いとどまった。また、短いものも生えているので、長いものをとっている間に伸びてきそう。
夫は鼻の調子が良くなくて潜るのがきついと、浅い方でモズクの生え具合を確認したりペラ掃除していた。その間に、あまり期待せずにタコを探しながら、ウミヘビに出会わないかな~と泳いでいた。ウミヘビは小さかったが60㎝超えているので、とりあえずキープで捕ってきた。タコは、浅い方で小さいもの一匹。ギリギリ500g超えくらいかな。掘られた跡がほぼないので期待はしていなかったが、まあタコの時期はもう終わりだろう。今季はあまりタコが取れていない。競りにもあまり出ない。みんな取れていないらしい。これからの時期はタコはいても小さい。代替わりする時期、という感じ。水が熱い時期はあまり取れない気がする。まあ、誰だって熱いところにはいたくないよな…熱いとぐったりするし、涼しいところ(深い方?)に行っているのかもしれない。浅いところは暑いときはお風呂のお湯みたいになるし、ゆでだこになっちゃうよな。

感想

お金にならない一日だった。GW中全然漁に行けず(夫は工事監視船や釣り船頼まれてずっと仕事だったが)、久しぶりだったのに、船上から箱メガネでモズク生えてるかな~と覗いたり、生えてないからとあちこち移動したり、泳ぐのは結局昼後からになってしまった。泳いでもタコいないし、いる気配もないのでワクワクもせず、ただひたすら泳ぎ、潜り、居そうもない穴をのぞいていただけ。
今季のモズクはとにかく遅い。いつもならもうそろそろ終わりの時期なのに。養殖も遅いから、去年の網張の時期の悪天候とか、やり直したりしたのが影響しているのかな、と思う。天然は養殖のおかげだから、養殖が遅れれば天然も遅れる。時期が遅れるだけならいいが、水温が上がってくるとモズクにはあんまり良くないと思う。今はとてもきれいでいい感じで生えているが、あと少しで潮かぶり(白戻り?)とかいう状況になってしまいそう。たぶん、収穫できる期間が短いだろう。仲買の人からOKでたら、集中してガンガンとらないと、とちょっと焦っている。
シャコガイの禁漁までも期間があまりないのにな…今からモズクやったら、もう禁漁日がきてしまうだろう。シャコガイ取りは好きだからもっとやりたいけど、夫はそれほどでもないから(値による)。まあ、シャコガイ禁漁の6月は毎年水揚げが少ないから、モズクを6月まで取れたらありがたいけどな。
・・・と、夫がサンプルのモズクを見せたら、仲買の人からもう少し待って、と言われたらしい。まだ若くて塩を打てないらしい。今がきれいに生えているけどな!夫はもうとる気満々だったから、がっかりしていた。来週あたりから、と思っているけど、そのうち梅雨に入って雨が降ったらまたモズク取れないし(真水は当てないようにしないと)、そのうちモズクかれちゃうだろうし、でも天然が欲しいらしいし、困ったな~。人の都合と海や天気を合わせるのは難しい。

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