【漁の記録】天然モズク漁

fishinglog20230522 漁の記録

2023年5月22日の漁の記録です

天候・風: 曇り 南西の風
潮: 中潮 満潮8:14 干潮15:07
出帰港時間: 出港7:20~帰港13:40
場所: 狩俣漁港側

海況:
出港してポイントに向かっているとき、夫はすでに帰りの心配をしていた。
行きは風に押されてスイスイ行ってしまうが、これからさらに風が強くなる心配があり、アンカーを2本打った。
潜ってモズクを取っているときも、水面を見上げると船はバッタバッタしていた。

帰りは、西平安名崎を回るまでが大変だった。
船の前が重いので大きい波が来るとザンブと水をかぶってしまい、夫が慌てて「タンク!」と叫んだ。
私はぐわんぐわん揺れる船上で、前に置いていたタンクを1本ずつなんとか後ろまで移動した。
宮古のタンク、鉄製なんだよね、おも…

スピードを調整しながらなんとか乗り切り、西側に回ったらあとは風波を斜めに受けながら港を目指した。
夫が口パクで「コワイ・・・」と言うので、これはよっぽどやな、と思っていたが、私はとにかく最後のひとかごのモズク掃除で忙しかったので、心の中で「がんばれ、夫」と励ますだけだった。

モズクを掃除していても、頭から波をかぶっているので、モズクの水切りはできそうにないな、と思っていた。
モズク掃除が終わっても、こんな海況の時は船のバランスが大事なので、私は動かずにかごの前でずっと座っていた。
そうして、ダイビングインストラクターをしていたころ、お客さんは海水をかぶらない場所に座ってもらって、スタッフの私はバランスのために波をかぶる側の舷に、波を背に受けるようにして体育座りして、港に着くまでの数時間耐えていたことを思い出していた。
何度もそんなことをしているうちに、頭から波をザブザブかぶりながらでも居眠りできるようになったが、今日も居眠りしてしまった。
ちょっと余裕が出た夫が、私を指さして笑っていた。
てへ

水揚げ:モズク10カゴ
今季始めの天然モズク収穫。
4月に一度取ったが、あれは自家消費用だったので、今回が初になる。
もさもさ生えているところに行ったので、1年ぶりのわりに早かったと思う。
いや、2年ぶりか、昨年はコロナでモズク余りになって取引してもらえなかったんだった…
ここは、生え方がきれいだし、ゴミも少ない。
細かいサンゴのかけらや、モズクもどきの海藻が時々混じってしまうが、アマモも少ないし、掃除も楽だった。
一日12カゴくらいはとりたいなぁ。

感想:
久々のタンク潜り。
しかし何の違和感もなく潜れる。
パニックも出ないし、ドキドキもなく、まるで常に潜っているかのように潜れる。
よかった…
モズクを取るのはとても楽しい。
ワクワクはしないけど、いかに早くきれいに取るか、みたいなことをずっと考えながらモズクをむしっている。
ジュゴンの食み跡みたいに、私が通った後が道のようになるかな~とか。
モズクがゆらゆらしているのが、細かいパーマのロングヘアがふわふわしているみたいだな~とか。
モズクをむしる時ブチっと音が聞こえる気がするな~とか。
本当にどーでもいいことを考えているときもある。
まあとにかく、無ではなく頭の中は忙しい。
むしる手も忙しいが。

それにしても今日が初出荷だなんて、例年の1か月遅れ。
全く寒さもない。
今日は5mmジャケットと3mmズボンのウェットスーツだったが、もう、上も3mmでいいかもしれない。
いつまでできるか、水温が高いのでモズクの品質がいつまでもつか。
出来るだけ長くやりたいなぁ。
6月中旬辺り、イカが始まるくらいまでできるとうれしいなぁ。

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